【FP監修】不動産売却で「手元に残る金額」の計算方法とは?
- エス・シー・エス広報
- 3 時間前
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不動産を売るとき、多くの人が最初に気になるのが「結局、いくら手元に残るのか?」ということ。
しかし、売却価格=利益ではないのが不動産の難しいところです。
この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)監修のもと、不動産売却で実際に「残る金額」の計算方法をわかりやすく解説。初めての売却で損をしないために、ぜひ最後までご覧ください。
売却価格=利益じゃない!手元に残るお金はどう決まる?
たとえば、3,000万円で家を売ったとしても、そのまま3,000万円が振り込まれるわけではありません。以下のようなコストや税金が引かれます。
手元に残る金額=
売却価格 − 売却にかかる費用 − 税金 − ローン残債
各項目を詳しく見ていきましょう。
1. 売却にかかる費用(目安:売却価格の3~6%)
代表的な内訳は以下の通り:
費目 | 概要 |
仲介手数料 | 売却価格の最大3%+6万円(+消費税) |
登記費用(抹消登記) | 約1〜3万円 |
住宅ローン返済手数料 | 数千円〜2万円程度(金融機関により異なる) |
引っ越し費用 | |
リフォーム・修繕費 | 状況により必要(クリーニング含む) |
たとえば3,000万円の物件なら、およそ90〜150万円前後の費用が想定されます。
2. 税金(譲渡所得税)
売却で得た利益(譲渡所得)がある場合、税金が発生する可能性があります。
▷ 譲渡所得の計算式:
売却価格 −(購入時の価格+取得費+売却費用)= 譲渡所得
この「譲渡所得」に対して、下記の税率がかかります:
所有期間 | 税率(所得税+住民税) |
5年以下の短期譲渡 | 約39% |
5年超の長期譲渡 | 約20% |
※条件により、3,000万円特別控除や、買い替え特例が適用される場合もあります。
※居住用かどうかでも課税の有無が異なります。
3. ローン残債がある場合は、差し引きが必要
まだ住宅ローンが残っている場合は、売却代金から一括返済が必要です。仮にローン残債が1,000万円ある場合、売却価格3,000万円なら、そこから1,000万円を差し引くことになります。
【シミュレーション】実際に残る金額は?

例)3,000万円でマンションを売却
ローン残債:1,000万円
仲介手数料:96万円
その他諸費用:20万円
譲渡所得税:0円(3,000万円特別控除適用)
手元に残る金額:1,884万円
想像よりも少ない? それとも多い?こうした具体的な金額感をつかんでおくことが重要です。
まとめ|売却前に「残るお金」を試算しておこう

不動産の売却は、一見するとまとまった金額が入ってくるように感じますが、実際にはさまざまな費用や税金が差し引かれるため、「手元に残るお金」を正しく把握しておくことが大切です。
特に以下のポイントをおさえておきましょう:
✅ 売却費用は3~6%が相場
✅ 税金は「控除の有無」で大きく変わる
✅ ローン残債がある場合は要注意
「今売るべきか迷っている」「ローンが残っているけど売却できるのか?」という方は、不動産会社の無料査定やFP相談を活用してみてください。
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