相続した不動産、売るべき?貸すべき?判断ポイント
- エス・シー・エス広報
- 5月12日
- 読了時間: 3分
~感情だけで決めない「資産活用」の選び方~
親や親族から不動産を相続したとき、必ず悩むのが
「この物件、売るべき?貸すべき?」という選択。
特に、遠方の実家や空き家を相続した場合、感情的に残したい気持ちと、経済的な現実の間で迷う人は多いです。
今回は、不動産相続後に「売却」または「賃貸」どちらが自分に合っているのか、判断するためのポイントを整理して解説します。
✅ 売却するメリット・デメリット

✔メリット
一括で現金化でき、他の相続人と分けやすい
維持費・税金などの負担がなくなる
空き家のリスク(管理・劣化・火災など)を回避できる
✘デメリット
感情的に手放しにくい(実家など)
タイミング次第で安く売却してしまうリスクも
売却益に対して譲渡所得税がかかる場合あり
✅ 貸す(活用する)メリット・デメリット

✔メリット
賃料収入が入る(長期的な資産活用)
節税効果あり(※小規模宅地の特例や経費計上)
思い出のある家を手放さずに残せる
✘デメリット
原状回復・設備更新など初期費用が発生する場合あり
空室リスクやトラブル対応など管理の手間がかかる
賃貸に不向きな立地・築年数だと入居がつきにくい
🧐 判断するための3つの視点

① 立地・築年数・市場価値
→ 周辺の家賃相場や売却価格を調べてみましょう。貸しても赤字になるようなら売却検討を。逆に、エリア的に収益性があれば貸すのもアリ。
② 自分のライフスタイル・資産状況
→ 管理に時間を割けない、維持費が負担になるなら売却優位。将来、自分や子供が住む可能性があるなら保有継続も検討。
③ 相続人の人数と分け方
→ 共有名義になっている場合、賃貸管理が複雑になるため売却して現金化した方がトラブル回避につながることも。
🔄「一度貸してから売る」選択肢もアリ
実は、
最初に期間限定で貸してみる → その後、売却という方法も有効。
例えば、「3年だけ貸して、その後に売る」といった出口戦略を決めておくことで、急な判断を避けられます。
📌 こんな場合は“売却”がおすすめ!
管理できる人がいない
空き家のままで数年放置していた
遠方にあり、訪れるのが難しい
相続人が複数いて意見が合わない
📌 こんな場合は“貸す”がおすすめ!
立地が良く、賃貸需要があるエリア
将来的に使う予定がある(セカンドハウス・子供の住居など)
税金や維持費を家賃でカバーできる見込みがある
思い出が詰まっていて手放したくない
まとめ:目的と現実のバランスで決めよう

相続した不動産は、“感情”と“損得”がぶつかりやすいテーマです。どちらが正しいというより、「自分や家族にとって最善の活用方法は何か?」を冷静に考えることが大切です。
収益性が見込めるなら貸す
管理が大変なら売る
将来の活用に迷うなら一時的に保有もアリ
不安がある場合は、不動産会社や相続専門の税理士に相談するのもおすすめです。
Comments