家賃を下げずに入居を決める!付加価値のつけ方
- エス・シー・エス広報
- 6月2日
- 読了時間: 3分
はじめに:「値下げ」は最後の手段
空室対策として「家賃を下げる」のは手っ取り早い方法の一つですが、収益性の低下や賃料相場の切り下げリスクにつながることも。
そこで今回は、家賃を下げずに“選ばれる物件”を作る方法=付加価値のつけ方をご紹介します。ほんの少しの工夫で、競合物件との差別化ができるかもしれません。
1. 無料インターネットの導入

入居者アンケートでも常に上位に挙がるのがインターネット無料。
特にZ世代〜30代前半の単身層には、月額コストが抑えられるうえに、初期のネット契約の手間も省ける点が高評価。
実際、1,000〜2,000円程度のコストアップで「家賃そのままで決まる」確率が上がるなら、十分見合う投資です。
2. 宅配ボックスを設置する

コロナ禍以降、急増した非対面ニーズに応えるのが「宅配ボックス」。
設置コストはかかりますが、共用部の付加価値を高め、単身者や共働き世帯からの評価も◎。
「住んでから不便がない物件」として、選ばれる可能性が高まります。
3. 壁紙や照明で“見た目”をアップデート

家賃を下げる代わりに、部屋の“印象アップ”で勝負。
・アクセントクロスでおしゃれ感をプラス・間接照明やダウンライトでモデルルーム風に・築古物件には“リノベ風リフォーム”を提案
第一印象が変わるだけで、内見時の離脱率が大きく下がることもあります。
4. 家具・家電付きプランを検討

「家具家電付き」で差別化できるのは、転勤族・外国人・学生向け物件。
初期費用が抑えられ、すぐ住めるメリットがあるため、多少家賃が高くても選ばれやすい傾向があります。
月額のリース形式や家具付きプランをオプション化することで、柔軟な提案も可能です。
5. 「この物件でしか得られない体験」を用意する

たとえば:
眺望・日当たりの良さをしっかりアピール
デザイナーズリフォームで“映える部屋”を演出
ペット相談可能/楽器OKなど、ニッチニーズに応える
周辺環境(カフェ・公園・ジムなど)をセットで紹介
「ここにしかない価値」は、家賃以外で選ばれる理由になります。
6. ターゲットを明確にして訴求する

「誰に貸したいのか」を明確にすると、必要な付加価値がはっきりします。
学生向け → ネット無料・駅近・家具付き
女性単身 → オートロック・2階以上・防犯カメラ
ファミリー → 室内設備・学校・公園の情報
ニーズに合った価値提供をすれば、無理に値下げしなくても選ばれる物件が作れます。
まとめ:値下げより“選ばれる工夫”を
家賃を守りながら空室を埋めるには、付加価値をどう見せるかがカギ。
コストをかけずにできる工夫から、少しの初期投資で効果が出る改善まで、「賃料を下げる前にできること」は意外とたくさんあります。
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